2022年CLoCMiPレベルⅢ認証 更新申請要件を一部変更しました。詳細は以下をご参照ください。
2022年CLoCMiPレベルⅢ認証更新申請要件の一部変更について
概要
2022年より、アドバンス助産師の更新申請要件は、技術面と知識面を統合し、研修受講等の実績をもってCLoCMiPレベルⅢに到達していることを確認するものに変わります。
◎2020、2021年の更新申請区分を一つに統合します。
◎所属施設、役職、就業状況に関わらず、要件を満たしていれば更新申請可能です。
- 対象者: 2015年・2016年認証取得者のうち更新時期延長期間中の者
- 認証期間: 5年間 ※5年毎の更新制
※2022年再認証申請要件は、本申請要件に準ずるものとする
2022年更新申請要件
2017年9月1日~2022年8月20日の期間に、以下の「必須研修」「選択研修」「学術集会」「総合評価」のすべての要件を満たすこと。
必須研修 | 20項目×90分 | ||
選択研修 | 研修 | 70~150時間 | 150時間 |
助産実践 | 0~80時間 | ||
学術集会 | 3回参加 | ||
総合評価 | A |
必須研修 (2020年10月30日更新)
日本助産評価機構が承認した研修の中から、以下の20項目を各90分受講すること。
(2020年10月30日発表の変更箇所は赤字で示しています。変更内容の詳細はこちら)
必須研修項目 | |
---|---|
①妊産褥婦のフィジカルアセスメント:脳神経 | ⑪妊娠と糖尿病 |
②妊産褥婦のフィジカルアセスメント:呼吸/循環 | ⑫授乳支援 |
③新生児のフィジカルアセスメント | ⑬後輩指導・助産師教育 |
④臨床推論 | ⑭医療安全と助産記録 |
⑤臨床薬理(妊娠と薬) | ⑮災害時対応 |
⑥臨床病態生理 | ⑯助産師と倫理 |
⑦分娩期の胎児心拍数陣痛図(CTG) | ⑰意思決定支援 (演習含む) |
⑧緊急時の対応 | ⑱メンタルヘルス |
⑨母体の感染 | ⑲WHC指定項目から選択(1) ※ |
⑩妊娠期の栄養 | ⑳WHC指定項目から選択(2) ※ |
※WHC指定項目 |
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不妊・不育の悩みをもつ女性の支援 |
女性に対する暴力予防の支援 |
多様な性の支援 |
ウィメンズヘルスケア提供のための基盤能力 |
選択研修
選択研修を150時間受講すること。
選択研修として、助産実践時間を最大80時間まで計上可能とする。
例) 助産実践時間80時間を選択研修として計上し、残り70時間は研修を受講する。
選択研修 | 研修 | 70~150時間 | 150時間 |
助産実践 | 0~80時間 |
選択研修とは、以下の条件①~⑤をすべて満たすものとする。
①研修内容が助産実践能力に関するものである
②研修時間が1つの項目につき60分以上である
③主な研修対象者が専門職である
④主催者が個人ではない
⑤受講証明書を発行していることが望ましい
※本条件をすべて満たしていれば選択研修として有効とし、日本助産評価機構の承認は不要とする。
※院内研修は、2022年3月末日までに開催されたものは選択研修として有効とする。2022年4月以降に開催されたものは不可。
※教育機関での授業・講義(教員が学生のみを対象に行うもの)、一般向けの市民講座は不可とする。
※NCPR認定・認定更新のための研修(e-learning含む)は選択研修として有効とする。
助産実践時間とは、助産師として実践をした時間とする。
学術集会
学術集会に3回参加すること。
学術集会とは、プログラムに講演(基調講演、教育講演等)と一般演題発表が含まれる集会とする。
学術集会の分野は不問とする。
総合評価
CLoCMiPレベルⅢ総合評価 A であること。
CLoCMiPレベルⅢ総合評価の方法は、『助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)活用ガイド』(日本看護協会発行)を参照すること。
注意点
- ひとつの研修時間は、必須研修と選択研修に重複して計上できない。また、分割して計上できない。
例1) 1項目180分の必須研修を受講し、必須研修180分、選択研修180分として計上する→不可
例2) 1項目180分の必須研修を受講し、必須研修90分、選択研修90分として計上する→不可 - 講師を担当した研修の時間は、受講時間に計上できない。ただし、助産実践時間としては計上可とする。
旧要件からの振り替えについて (2020年10月30日更新)
2021年までの更新申請要件の研修を、2017年9月1日~2022年8月20日の期間に受講した場合、以下の通り2022年更新申請要件の研修として振り替えできる。
必須研修・ステップアップ研修
旧要件の必須研修およびステップアップ研修は、下表右列に記載のある2022年更新申請要件の必須研修として振り替えできる。
(2020年10月30日発表の変更箇所は赤字で示しています。変更内容の詳細はこちら)
2021年までの旧要件 | 2022年の新要件 |
---|---|
分娩期の胎児心拍数陣痛図(CTG)に関する研修 | 分娩期の胎児心拍数陣痛図(CTG)に関する研修 |
フィジカルアセスメント:妊娠期 ※ | (選択研修) |
フィジカルアセスメント:脳神経 | 妊産褥婦のフィジカルアセスメント:脳神経 |
フィジカルアセスメント:呼吸/循環 | 妊産褥婦のフィジカルアセスメント:呼吸/循環 |
フィジカルアセスメント:代謝 | 妊娠と糖尿病 |
フィジカルアセスメント:新生児 | 新生児のフィジカルアセスメント |
子宮収縮剤の使用と管理 | 臨床薬理(妊娠と薬) |
助産記録 | 医療安全と助産記録 |
妊娠から授乳期における栄養 | 妊娠期の栄養 |
周産期のメンタルヘルス | メンタルヘルス |
母体感染のリスクと対応 | 母体の感染 |
臨床推論 | 臨床推論 |
出血時の対応に関する研修(常位胎盤早期剝離) | 緊急時の対応 |
周産期の倫理に関する研修 | 助産師と倫理 |
助産師および後輩教育等に関連した研修 | 後輩指導・助産師教育 |
※旧要件の必須研修「フィジカルアセスメント: 妊娠期」は、新要件の選択研修として振り替えできる。新要件の必須研修としては、振り替えできない。
その他の研修
旧要件の必須研修・ステップアップ研修以外の研修(看護管理者研修、指定研修、WHC研修等)は、すべて2022年更新申請要件の選択研修として振り替えできる。
また、以下のオンデマンド研修は、2022年更新申請要件の必須研修「WHC指定項目から選択」として振り替えできる。
<日本助産実践能力推進協議会オンデマンド研修>
「不妊・不育の悩みを持つ女性の支援」
「女性に対する暴力予防の支援」
「多様な性の支援」
「専門職として身に着けたいウィメンズヘルスケア提供のための基盤能力」
「安全に配慮した早期母子接触と助産師の役割」